地に足がついているか
- 田中康之
- 2015年7月16日
- 読了時間: 2分
平日、仕事の関係で朝方に帰宅することになった。
かつて勤めていたころ、飲んで朝方になることは多々あったが、それはあくまでもイレギュラーのひとつ。朝出勤して仕事を終えて退勤して…
そんな大きなルールから外れることはなかった。
今はその制約はない。
この数か月ずっと不思議だったが、街が違って見える。
学生の頃バイトで遅くなっても、社会人になって勤めていたころもこんな感覚になったことはなかった。

朝焼けの渋谷駅。
人気がなく静寂に包まれた景色。
思わず写真を何枚も何枚も撮っていた。
不思議だ。

渋谷スクランブル交差点。
こんなただの交差点が、日中になると世界でも有数の人口密集地帯となる。
朝方は、遊び疲れた人、仕事を終えた人、会ったこともないいろんな人たちが “家路につく”という目的を共有しているようだった。

サンタモニカクレープ原宿竹下通り店。
人がいなければ原宿らしさは微塵も感じない。やはり街は人がつくっている。

都庁前の景観を道路の真ん中から。
車や障害物がなければ、人の創造が果てしない域に達していることが分かる。
まるで現代のバベルの塔だ。
私はあの塔の上に棲むことはできないが、塔の住人も地面に立つことはできないだろう。
かつての私は、これらの景色を見ているようで見えていなかったのだと思う。
それと同じだ。

新宿の路地裏で一杯。
やっぱりこれだ。これがいい。
そうか、変わらないものもあるんだな。
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