求人は売り手市場に突入している
DODA(デューダ)で有名な求人大手インテリジェンスによると
2015年6月の求人倍率は、5月に続き2カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新したとのこと。
また、新規求人数、新規転職希望者数もともに調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新したとのことだ。
私も様々な中小企業に接しているが、皆一様に困っているのは人が採れないことだという。
明らかに人手は足りていない。
日本全体が景況感に湧いていることの現れだが、
そこに少子高齢化の波が拍車をかける。
需要と供給のバランスが崩れ始めているのだ。
さらに、意識の変化も要因として挙げられる。
ハローワークによれば、これだけ求人倍率が高くなっているにもかかわらず、
事務職という特定の職種は、求職者のほうが多く供給過多になっているようだ。
特定の職種が好まれ、好まれない職種には行きたがらない傾向が強くなっている。
全体としてみれば需要と供給のマッチングがうまくいっていないため余計に人が採れない。
今日本で人は有限の資源だ。
しかも、これから目減りしていく。
上手に付き合っていくには、企業は雇用の在り方を、求職者は広い視点での職業選択ができるよう
意識を変えていくべきだと思う。
全ての分野において過当競争が激化し過ぎた。
そろそろ立ち止まってみる時期なのかもしれない。