「喧嘩の作法」~知財スペシャリストが伝授する交渉術~が発売されるよ!
- 田中康之
- 2015年8月24日
- 読了時間: 2分

(引用元)
激しくなる一方の世界の産業競争の現実は、フェアプレーばかりではなく、何でもありの世界である。そうした中で知的財産は直接相手に行使できる唯一の武器であり、究極的には相手の企業活動まで止めることができる最終兵器ともいえる。
(引用ここまで)
他サイトの紹介みたいになっちゃいますけど、引用元で「喧嘩の作法」著者久慈直登さんのインタビューが掲載されているのでぜひ。
日本は知的財産に関して最早安穏としていられない。
巷でもちらほら気付きつつある命題に、専門家の経験から裏打ちしてくれる内容になっています。
特許庁などが提供しているデータからも明らかですが、日本の知的財産といえば主に特許。
登録されているものは約90万件といわれています。
数こそ多いですが、防衛目的がほとんどで90万件中約60万件が休眠しているといわれています。
実用新案、意匠、商標の割合は低く、何年もさしたる増減なく推移しています。
これが何を意味するかというと、日本は知的財産を攻撃の手段として捉えていない傾向が顕著だということです。
中国での実用新案、意匠、商標申請の異常な伸びや、アメリカにおける在外人からの意匠、商標申請割合の増など、世界の潮流とはかけ離れた状態にあるといえます。
日本は折り目正しいというかあまりにも性善説で動きすぎる。
これまではよかったけど、これからは周りがほっといてくれないのは間違いないです。
今は世界で戦う大企業が知財戦の最前線にいるかもしれませんが、その最前線はだんだんと身近なところに降りてくると思います。
TPP交渉でも著作権や医薬品の開発データなど知的財産権で難航していますが、妥結したら、何年後かには知財訴訟のニュースをよく見かけるようになると思います。
タイムリーな話題でオリンピックエンブレムデザイン盗用疑惑のニュースありましたよね。
こういうの、ばんばん増えると思いますよ。予言しときます。
えっ!?それもアカンの?みたいなニュースにお目にかかれるでしょう。
今このとき知財への目を開かないと、ビジネスだけじゃなく、ひょっとしたらカルチャーや他の世界においてもついていけなくなるかもしれません。
てことで「喧嘩の作法」発売されたら読んでみます。
楽しみー!
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